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早田国東塔と城山薬師堂四面石仏が県指定文化財に指定されます!

更新日2019年02月28日

「くにさき」の石造文化の多様性を知れる2点が県指定に!

 2月28日(木)にあった大分県教育委員会において審議・議決され、以下の2件が新たに県指定有形文化財に指定されることになりました。

 ・早田国東塔(豊後高田市香々地字早田)」
 ・城山薬師堂四面石仏(豊後高田市田染真木字城山)」

早田国東塔

 香々地地区早田(わさだ)の殿屋敷に所在する大型の国東塔「早田国東塔」が、県指定有形文化財[建造物]に指定されます。
 懸裳を思わせる独特な蓮華坐の造形が目をひく本塔は、塔身に南北朝時代初期(暦応2年・1339年)の銘があり、西国東の在銘国東塔の中では古いものの1つです。また、同じく銘に見える大願主沙弥實道は、香々地荘公文の系図(黒田家文書)に登場する人物で、国東塔の造立経緯などを探る上で、当塔の歴史的な価値が注目されています。

城山薬師堂四面石仏

 巨大な岩石の四面に石仏をほどこした「城山薬師堂四面石仏」が、県指定有形文化財[彫刻]に指定されます。
 当石仏は、室町時代に制作された石仏で、巨大な安山岩(高さ227cm、横幅258cm、奥行き197cm)の四面に全部で10躯の仏像が彫り込まれています。当石仏のように岩石の四面に石仏を展開する彫刻は、他に類例を見ません。
 国東半島の石造物の多様さを示す1つの作例として、特に重要であると評価されました。