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田染荘と密乗院が「つなぐ棚田遺産」に選定されました!

更新日2022年03月03日

 2月15日、農林水産省は「田染荘小崎の農村景観」「密乗院の棚田」を「つなぐ棚田遺産」に選定しました。3月25日に、オンラインで認定証授与式が開催され、農林水産大臣の認定証が授与される予定です。

田染荘小崎の農村景観

 田染荘小崎の農村景観は、中世の荘園・田染荘の中心があったとされる地域で、緩やかな傾斜地に地形に沿って水田が拓かれました。その内の一部は棚田でもあり、今回の選定の対象になりました。

所在地・面積

 大分県豊後高田市田染小崎・26ha

取組の内容

 小崎棚田を含む田染荘小崎の農村風景は、平成22年に国の重要文化的景観に選定され、平成23年12月にはユネスコ未来遺産に登録された。さらに平成25年5月に、国東半島を含む一帯が、世界農業遺産に認定されている。また、「豊後高田市田染荘小崎景観づくり条例」を平成23年に定め、良好な景観の形成の促進や地域の発展に努めている。小崎棚田の景観の維持を図るため、「田染荘 荘園の里推進委員会」を中心に、ブランド米である「荘園米」の生産や「荘園領主制度」(棚田オーナー制度)に取組んでいる。さらに、毎年、御田植祭や収穫祭に加え、夏にはホタルを観賞することができ、秋には案山子イベント、冬にはライトアップイベントを開催し、小崎棚田を含む地域一帯で、棚田景観を活かした活動に取組んでいる。

密乗院の棚田

 密乗院の棚田は、国東市安岐町山浦の斜面に造られた棚田。細い山道を抜けた先に現れる水田は「天空の棚田」といわれています。

所在地・面積

 大分県国東市安岐町山浦・5ha

取組の内容

 先人たちの知恵と工夫を受けつないで農業生産を行い、棚田としての機能や景観を後世へ継承していくため、中山間直接支払密乗院集落協定と連携しながら農業生産基盤等の維持管理を実践している。

★つなぐ棚田遺産とは?

 日本の原風景とも言われる棚田は、その維持管理が大変な一方で、美しい景観や生物多様性などに寄与しています。農林水産省は「つなぐ棚田遺産」の制度を創設し、年々その数を減らしている各地の棚田を保護したり、PRによって担い手不足の解消の後押しをするとのことです。

関連リンク

つなぐ棚田遺産(農林水産省HP)

つなぐ棚田遺産に大分県10地区の棚田が選定されました(大分県HP)